中国 北京より研究者来訪
17日18日に中国社会科学院の研究員の方が3名と通訳の女性が1名豊里と春日山実顕地を参観しました。
17日参観してみての感想を連絡研で話してくれました。
豊里連絡研で
日本で幸せに自由に生活していることを、日本や中国だけでなく世界中の人に見てもらいたい。
皆さんの生活を見て、幸せに暮らしている様子が伝わってきます。
楽しく働いている姿から仕事に対してプレッシャーはなく共同の理想に向かって努力しているし、マルクスの理想がここで実現していると感じました。
18日は朝、玉ネギ収穫や豊里ファームへの搬入をやり、売り場を見ながら、野菜を買っている客人に「なぜヤマギシの野菜を買うのか、高いと思わないのか」などを質問していました。その後春日山実顕地に出発しました。
ただの参観ではなく、理想社会の実現を切に願い、多くの人に紹介したいと、あらゆる角度から場面で、やりたい事とやっていることが一致しているか、繰り返し質問をしていました。
彼らの熱意や、「ユートピアの模索」を出した村岡さんに触れ、あらためて私たちが日々当たり前にしていることの大きさ、参画の原点、社会づくりの質について考えさせられました。
来訪の経過と紹介 [沖永雅子記]
2007年6月に、中国社会科学院の研究員で博士の鄭萍さんという女性が東京案内所を通じて、豊里や春日山実顕地を参観に来られました。
その後、2009年、2010年にも同研究院から参観に来ました。事前にヤマギシのこともずいぶん研究されて来たようで、たくさんの質問を用意されていました。
そして、このことはマルクスが言っている、こういう理念が形になっている、と行く先々で話していました。 鄭萍さんは実顕地訪問の後、ヤマギシについての論文を2009年に発表しています。
http://marxism.org.cn/blog/u/95/archives/2009/554.html
そして、今回は、始めに予定していた2011年の秋、2012年の春と、2度も来日の機会を逃し、ようやくこの2013年5月の来訪となりました。
この一連の方たちは、社会科学院の中でも、マルクス主義中国化研究部というひとつのチームのメンバーで、世界各地に出かけて研究を進められているようです。
皆さん、教授、博士という研究者で、今回の10日間の日本での滞在期間も、観光はほとんどなく、東京大学、愛知大学、京都大学、神戸大学などでの研究会と、ヤマギシの訪問が主目的だそうです。
一緒にやってみて
今回の方たちからの質問を通して感じたのは、規模や仕組みのことよりも、人について関心が高く、特に職場の参観でも、「その人がとても仕事を楽しんでいる」としきりに言われていました。
それと、農業体験をぜひ用意してほしいという希望で、19日の朝は玉ねぎ収穫をして、それを豊里ファームに運んで並べるところまでを一緒にやりました。
3人のうち一番若い王さんは、それまで口数が少なかったのに「コンテナを一度に二つも持ったよ」と子どものようにうれしそうに話していたのも印象的でした。