手作り乳酸菌で牛も元気

肉牛部は今、一家総出の農繁期。9月から10月、飼料稲の収穫に併せて、良い乳酸菌を作ろうとみんなの心が寄っています。

飼料稲は、飼料稲専用収穫機の中で手作り乳酸菌を噴霧しながらロール状に巻いていきます。ラップして空気を遮断し、発酵させて、2カ月目から年間通して牛に給仕します。

飼料稲サイレージは、牛が待っていて食べに来るくらい大好物で、夏場のエサ喰いが低下する時でも嗜好性がよく、乳質の安定、繁殖成績にもよさそうです。

手作り乳酸菌は手軽に作れ、飼料稲サイレージの品質を高め、おいしいエサを牛にあげることができます。稲に付着した乳酸菌に栄養(砂糖)と環境(温度と嫌気)を用意するだけで簡単に増やせます。
毎朝、その日収穫する田んぼから手刈りした新鮮な稲が届きます。仕事の合間をぬってメンバーが稲を囲み、枯れた赤葉や虫食いなどを除く掃除をします。きれいになった稲は3センチ幅に刻み、2.5キロから3キロに計り、三重にしたネット袋に入れます。

120リットル樽に乳酸菌が大好物な砂糖6キロとネットに入った飼料稲を入れ、30度の湯をタンクいっぱいに注ぎ、密封して3~4日置いて乳酸菌を培養します。ちょっと甘酸っぱくて、とろみのついた美味しそうな乳酸菌入りの水の出来上がりです。

乳酸菌が品質の決めてなので、枯れ葉の掃除はもちろん、お湯の温度、砂糖の量を料理教室のように正確に測り、空気が入って腐敗しないように蓋をする時は、空気を抜きながら何度もなんども蓋を締め直し、完全に密封します。
今はブラジルから来訪のミゲルが正確に力強く締めてくれ、頼もしい限りです。

昨年から収穫機が2台になり、休む暇なく稲の掃除、乳酸菌つくりを続けています。毎日4~6樽、多い時は8樽のオーダの日もあります。

大江明美さんは「この時期、牛の事やいろいろありながらも、今が適期。健康正常な牛に育つのを目指して、みんなの心がよい乳酸菌を作ることに寄っていっています。」と忙しい中元気に話していました。

年末に売りに出される牛肉はこの飼料稲を食べて、美味しく大きくなった牛です。

 

平成23年の栽培面積は飼料稲53ha(7農家)、飼料麦15ha(5農家)6300ロールの収穫が見込まれます。稲わら、青蓮寺のデントコーンと合わせ、牛に必要な粗飼料が年間通して確保できます。

 

乳酸菌で発酵を待つ飼料稲

乳酸菌で発酵を待つ飼料稲